友達と写真を撮るのが一番楽しい

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とりあえず語ろう、それはいいけど本当は何か一緒にやりたいんだよ。何か作ったり、見たり、自然の中で遊んだり、その後でファミレスにでも行けばいい。

中高校生の頃は良かった、大学生の頃は面白かった、そうじゃなくて、今だってうちらは遊べる。飲み会なんてしなくていい。いつまでも遊べばいい。貪欲に遊べばいい。とりあえずランチじゃなくて、努力して遊びを思いつけばいい。

数少ない友達とそうやって遊んでいきたい。いつもじゃなくていいから。コミュ障という言葉を信じない。本当のコミュニケーションは会話のことじゃない。

あの子と一緒に写真を撮るのは特別楽しい。風景や人をよく見ながら気の向くままにシャッターを切ったり、最高の一枚を求めて何時間も格闘したり。それは一人で打ち込んでこそ楽しいようでいて、気の合う友達と一緒に打ち込む楽しさもまた格別なのだ。

シャッターを開けて花火の軌跡をカメラに記録しながらあなたは言った、写真には音が入らないから喋れて嬉しい。私もちょうどそう思っていた。映像ではないから息をひそめて待たなくていいのがなんだか不思議で、楽しい。

海で、街で、草むらで、それぞれの目が世界を切り取る。一緒にいるのに一緒にいない。でも後から写真を見れば同じものを、微妙に違う風に撮っていたりする。それが面白い。

あなたが撮った私の写真、顔の造形にがっかりしつつ、良い表情もあるのだと気付く。それを掬い上げてくれる目線があるのなら、自信を持って生きていける。私はそういう写真を撮ってあげられているのか。

友達と一緒に写真を撮りに行くことが今の私にとって一番楽しい。カメラ一台でこんなに楽しくていいのか。庶民がカメラを持てる時代に生まれて良かった。

他にやってみたいのは凧揚げとか、家を作るとか。家は作らないか。じゃあ雑誌を作るとか。たい焼きを作るとか。その時もカメラは持っているのだろう。